BPMとテンポってどう違うの?

みなさま、BPMとテンポの違いってわかりますか?
よくバンドで演奏していると、こんな会話をすることがあります。

「ちょっと走ってるよ」
「だんだん、”もたって”きてるよ」

ドラムを演奏したことのある方なら、一度は体験したことがあるかと思います。
アンサンブルをする上で、みんなバラバラのテンポで演奏していては、まとまるものもまとまらなくなりますね。

そこで、欠かせないのがこのBPM

今回は、BPMについて話していきたいと思います。

「BPMとは」

皆さんは、BPMという言葉を、聞いたことがありますか?
これは、音楽用語でも使われますが、もっと身近なところである、医療現場などでも使われています。

BPMの略は、「Beats Per Minute」で、意味は「分毎の拍」と直訳できますね。

簡単にいうと、「1分間に何拍入るか」ということになります。

これでわかった方もいるかと思いますが、心拍数の事をBPMで表されることがありますね。

みなさんも、一度は自分の脈拍を測ったことがあるかと思います。
1分間、もしくは、何秒か測って1分になるように掛け算して、脈拍を測りますよね。

音楽では、このBPMを基準に演奏していきます。

音楽におけるテンポ

よく皆さんは、市販の楽譜、バンドスコアなどを見ると、小節の始めに♩=120と書かれているのをみたことはありませんか?
譜例を見てみましょう!!

これが、いわゆる曲のテンポ、BPMを表しています。

「♩=120」これは、1分間に4分音符が120個入りますという意味になります。

さあ、これを基準に、4分音符を手拍子などで演奏するとしましょう。

単純に考えると、1分間は60秒なので、1秒の中に2拍を均等に入れれば良いということになりますね。
例えば、1秒に1拍ずつ演奏すると、4分音符が基準なので、倍の長さになる、2分音符を演奏している、ということになりますね。

 

ややこしくなってきましたw

このように、音楽においてBPM、テンポの基準を4分音符で表されることが多くあります。

もちろん4分音符だけでなく、8分音符や16分音符が基準に示されることもあります。
ただ、Jpopやロックなどをやっていると、大体4分音符が基本となっているので、
曲の大半は4分の4拍子で書かれていると言っても過言ではないかもしれません。

「4分の4拍子」

4分の4拍子とは、1小節の中に、4分音符が4拍入ります。
という意味になりますね。

もちろん楽譜にも書いてあります。小説の最初に分数をみたことがあるかと思います。

ト音記号の横にある、あれです。この分数こそが、拍子記号です。

この分数が変われば、それだけ拍子が変わるということになりますね。
よく見る物でいうと、

4分の4拍子、3拍子、2拍子
8分の6拍子、3拍子、、、

などはみなさまよく見るかもしれませんね。

しかし、これだけの情報では演奏することはできません。

一人で、練習する時などはこれだけでも問題ないかもしれません。
ですが、バンドメンバーと一緒にアンサンブルをする時には、これだけでは演奏は困難となるでしょう。

それではアンサンブルの時にはどうしたらいいのでしょうか。

前に出てきた、BPMの情報を加えて、初めて演奏ができますね。
テンポを合わせることで、同じ速さでビートを感じることにつながってきます。

「ビート(拍)」

さあ、ここで「ビート」という言葉が出てきましたね。
ここでのビートは、拍や拍子のことを指していて、一定の感覚で繰り返す音のことを言います。

4分の4拍子でいうと、”4拍子”、8分の6拍子で言うと、”6拍子”の拍子のことを言います。

ところで、曲を始める時には、ドラマーがスティックを叩きながら、カウントすることってよくありますよね。

このカウントこそ、ビートを出していると言うことになります。

もちろん曲のテンポが、どのような速さなのかと言うことを同時に表していますね。
どのような速さで、何拍子の曲であるかということが、カウントで一気にわかりますね。

裏を返せば、
このカウントが曖昧だと、ビート、テンポが掴みづらく、
みんなが入れず演奏できないということにも繋がってきます。

もちろん曲が始まってからも、ビートとBPMの速さが合っていないと、
バンドなどで合わせたときに、一人だけ速くなったり、遅くなったりします。

ビートによって変わる?

最初に出てきた、「走ってるよ」とか「モタってるよ」という会話は、
このビートが原因で行われることがほとんどだと思います。

特に、事前に録音されている曲などを演奏する時に、
ビートやBPMが少しずれてしまうだけで、違和感ある物に聞こえてしまうことが多くあります。

これはドラマーに限らずですが、好きな曲なんかだとテンションが上がって、速い演奏になってしまう。
あるいは、バラードなど思い入れのある曲で、歌い込んでしまいだんだん遅くなる。

これに釣られて、他のメンバーがついて行ってしまうと
曲自体が崩壊するなんてこともよくある話かと思います。

もちろん、ライブは生物ですから、あまり考えすぎると硬い演奏になるので、多少のずれや勢いも大切にしたいですよね。
それでも最初に出したビート、テンポをどこか頭の片隅に覚えて、感じているだけで、
より良いパフォーマンスができるかもしれませんね。

「ドラムでいうビート」

ビートといえば、もう一つ、
ドラムの8ビートとか16ビートを思い浮かべた方も多いかと思います。

前述したビートは、いわゆる”拍”や”拍子”のことを指しています。
ドラムのビートは、拍子の上で演奏するリズムのことを言います。

例えば、8ビートと言うと、4拍子のときに8分音符を基に演奏されるリズムパターンとなります。

16ビートの場合は、4拍子の時に16分音符が基になって演奏されます。

このように、拍子を基準にしてどの音符を主に使うかで、リズムパターンの呼び名が変わってきます。
もちろん拍子が変わると呼び名が変わったりもします。。

リズムパターンも細く分けることができて、音楽のジャンルによってビートや、リズムパターンが決まっていることがほとんどです。

スウィング、ファンク、ボサノバ、サンバ、アフリカンなどなど。
Jpopやロックは、前述したとおり4分の4拍子が多いですが、一概に8ビートや16ビートと決めることは難しいです。

その曲では、どの音符が主に使われているかを聴いて、
リズムパターンがどんなものかがわかれば、コピーしたり演奏したりするのが楽になるかもしれませんね。

「まとめ」

今回は、楽曲を演奏するのに欠かせない、ビートやBPMについて触れてきましたがいかがでしたでしょうか。

ビートやBPMが変われば曲の雰囲気も変わります。
特に、テンポはバラードなどゆっくりしたテンポの時に少し変わるだけで、全く別の曲に聞こえてしまうかもしれません。

ぜひ、バンドのメンバーと練習する際や個人練習の時に、
ビートとBPMを意識して演奏してみてくださいね。

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