ドラムスティックを選ぶ時の3つのコツ
皆さまは、ドラムスティックって何を使ってますか??
スティックには木の素材やチップの形状、太さ、長さなど大小様々なものが存在しています。
いざ、ドラムを始めようと思うと、まずはスティックを買うところから始まりますね。
楽器屋に見に行くまではいいですが、何種類もあり、どのスティックを購入すればいいの!?ってなった方も少なからずいるはず。
今回は、どんなスティックを購入したらいいのかについて触れていきたいと思います。
「ドラムスティックを選ぶ時の3つのコツ」
まずはじめに、ドラムスティックを選ぶ時の3つのコツをご紹介します!
いろんな種類のスティックがあって、正直どれを選んだらいいのか、わからないという方も多いのではないでしょうか?
「自分に合うものを選べばいいんだよ」と言われて、余計に悩む方も多いかと思います。
もちろん、自分にあったものを選べばいいのですが、その時に大事にしていただきたいことは3つあります。
1、スティックの素材について
2、スティックの長さや太さ
3、スティックのバランス
この3つさえ抑えておけば、自分の好みのスティックが見つかること間違いなし!!
それでは、順にみてみましょう!
音が激変する?スティックの素材について
スティックの素材は何があるの?
まずはスティックを選ぶ時のコツの1つ目。
スティックの素材はどんなものがあって、どのくらい種類があるのかを、ざっくり紹介していきたいと思います。
中には電飾が組み込まれているアクリル製なんかもありますがw
基本的には、木材から作られています。
そして、木にも種類があり、代表的なものをいくつかピックアップしてみたいと思います。
・ヒッコリー
・オーク
・メイプル
・ローズウッド
Etc…
もちろん、それぞれに音の特徴や、楽器との相性なんかにも影響すると言っても過言ではないかもしれませんね。
少し木による特徴を紹介していきたいなと思います。
「ヒッコリー」
はドラムスティックの素材の中で最もポピュラーで、製品のバリエーションも最も多い木材です。
程よい重量と硬さで、クセがなく使いやすいのが特徴。
どの木材のスティックが良いかよくわからない、特にこだわりがない、という場合はヒッコリーが無難。
「オーク」
ドラムスティックに使われる木の中でもかなり重量があり、硬い木材です。
質量が大きい分音量・音圧を得やすいのが特徴。
ロックなどでパワフルなサウンドを出したい、という場合はオークを使うと良いでしょう。
耐久性の高さも魅力の一つ。
「メイプル」
軽量で振りやすく、手数の多いプレイに適しています。
特にジャズドラマーに好まれています。
比較的折れやすく、耐久性は高いとは言えません。
「ローズウッド」
は主に茶や赤茶の色をしていて、日本では紫檀(シタン)とも呼ばれています。
スティックのネック部分が短いものが多く、高級木材のため他の木材と比べて比較的高いです。
またドラムセットで使われることは少なく、主にクラシックの奏者向きに作られている製品が多いです。ロックドラマーには無縁かもしれないので、初めて聞いたなんて方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ジャズをやる方はシンバルレガートの音色にこだわるので、使用することもありますね。
以上が代表的なドラムスティックの素材です。
スティックのチップはどれを選んだら良いの?
ここまで、材質ついて触れてきましたが、もう一つ注目する要素があります。
それは、スティックの素材や先端の形状について(チップ)です!
もちろんチップも、演奏に影響を与える大事な部分なので、少し紹介していきたいなと思います。
ドラムスティックのチップは、スティックの先端にある部分で、ドラムの皮やシンバルなどを叩くために使用される部分です。
チップの形状や素材は、演奏スタイルや音色に影響を与える重要な部分で、様々な素材や形があります。
まずは、チップの形状について紹介していきたいなと思います。
「涙型・ティアドロップ(Tear Drop)」
中でも一般的で、丸みを帯びた三角形の形状をしています。今までの形を使ってきたという方は多いのでないでしょうか。様々なジャンルに
「円錐型・アクス(Acorn)」
先端が丸く尖った形状をしており、シンバルやドラムヘッドに対するコントロールが効きやすいです。シンバルの明るい音を引き出すのに良い形状となっております。
「卵型・バレル(Barrel)」
チップの先端が太く丸い形状をしており、パーカッション楽器やシンバルに対して広い面で打つことができるので、比較的重い音を出すのに向いています。
さらにチップの素材もいくつかあるので、2つほど紹介していきますね。
「木製」
木製チップは一般的で、ウッドチップとも呼ばれます。木製のチップはシンバルに対する音の反応が自然で温かみのある音色を出しやすいです。
「ナイロン」
ナイロン製のチップは耐久性があり、明るく切れのある音を出すのに適しています。シンバルに対する攻撃的なサウンドを好むドラマーに向いています。
次に紹介するのは、長さや、太さについて紹介していきたいなと思います。
曲によって使い分ける?スティックの長さ、太さ
スティックの長さで演奏が変わる?
スティックを選ぶ際のコツの2つ目は、ドラムスティックの長さと太さ。
ここでは、一般的なドラムスティックの長さや太さについて挙げてみます。それぞれ個々の好みやジャンルに合わせて使い分けてみてくださいね。
ドラムスティックの長さ:
ドラムスティックの標準的な長さは約16インチ(約40.64センチ)です。多くのドラマーにとって使いやすい長さとされていますね。これを基準に、より長いスティックや短いスティックもあります。それぞれ特徴があるので、見てみましょう!
「長いスティック」
リーチが必要な場面や、大きなドラムキットを演奏する際に好まれます。ジャズやフュージョンのドラマーによく見られます。
「短いスティック」
軽快な演奏やスピードが求められる場面に向いています。ロックやメタルのドラマーが好むことがあります。
このように、長さだけでも演奏に大きな差が出てくることがわかるかと思います。
では次に、太さについて見てみましょう!
スティックの太さで演奏が変わる?
ドラムスティックの太さは通常、ドラムスティックのシャフトの直径で測定されます。標準的なシャフト直径は約0.551インチ(約1.4センチ)で、この太さを総称して各メーカーでは"5A"と表記されています。
このことから、初心者の方は、とりあえず5Aを買えばいいと言われたりもしますね。
この他にも、5Aよりも太い5B、5Aより細い7Aなどがあります。
さらに長さと同じように、ジャンル毎に向き不向きがあるので紹介したいなと思います。
「シャフトの太さが細いスティック」
軽い感触で素早い演奏に向いています。ジャズやフュージョンのドラムスタイルでよく使用されます。
「シャフトの太さが太いスティック」
力強い演奏やラウドな音を出すのに適しています。ロック、ハードロック、メタルのジャンルで好まれます。
フォームが変っちゃう?スティックのバランスについて
最後3つ目は、スティックのバランスについてです。
やはり、スティックは木製なので、どうしても個体差が生まれてきます。
そこで一番注目したいこと、それはスティックに反りがあるかどうかということです。
左右の重さが揃っているのは、もちろんのこと。左右で重心にばらつきがあると演奏しにくいのは容易に想像できるかと思います。
今は、各メーカーごとにスティックのペアリングが行われて出荷されているものが多いので、左右のばらつきを抑えるために、1本ずつ選定することをしなくてもバランスの良いものが買えちゃえます。
しかし、このペアリングされているスティックにも反りがある可能性があるので、気をつけなくてはならないのです。
スティックが反っていることにより、同じ長さ、太さ、重さでも、、重心点が変わってきてしまいます。
スティックには指一本で安定する部分あるかと思います。これが反ってしまっていると、この安定する部分が左右で狂ってしまいます。
演奏している間に、重心にばらつきがあると、どうしてもスティックをコントロールするための、グリップが微妙にずれてしまうということも考えられます。
変なクセをつけないためにも、是非スティックのバランスには気をつけていただきたいなと思います。
「まとめ」
いかがだったでしょうか?
1、スティックの素材について
2、スティックの長さや太さ
3、スティックのバランス
やはり、さまざまな種類のスティックを試して、自分に合ったものを見つけることが重要です。
いろいろなスティックがあるので是非楽器店での叩き比べをしてみてくださいね。