カホンはドラムよりも演奏しやすい?
皆さんは、カホンという楽器をご存知でしょうか??
ストリートライブなどで使われることが多いパーカッションです。
ライブの時に、ドラム禁止だよとか、爆音系禁止など、演奏会場であってもドラムが禁止の場所が意外にもいっぱいあります。
アコースティックバンド、アンプラグドなどという言葉を聞いたことがありませんか??どちらも、電気を使わない楽器で演奏するバンド、のような意味で使われることが多くあります。
音を制限しなくてはいけない状況でも使えるのがカホンです。
もちろん、ドラムもアコースティック楽器になるのですが、前述したとおり、アコースティックであってもドラム禁止の場所は多くあります。
そこで、ドラムの代用品となるであろう楽器、「カホン」について今回は触れていきたいなと思います。
「カホンとはこんな楽器」
カホンについて

カホンとは主に木箱のことです(笑)
基本的には、直接座って叩く楽器です。
Cajonはスペイン語で、「箱」というそのまんまの意味になります。
発祥は、ペルー。
ただの木箱や、机の引き出しを使って叩いたりしたのが発祥とも言われています。現在ではフラメンコなどで使われていることも多いですね。
ほとんどの物が直方体の形をしていて、座って、打面になっているところを叩いて音をだします。
またキューバ音楽でも使われることもあり、キューバカホンとしてコンガ などと同じように、置いて演奏することもあります。
使われている木材は、ドラムと同じバーチやメイプル、ビーチ材なども使われたりしています。
どの材質にも特徴があり、特にバーチ材のものはシャープでありながらふくよかな低音がなりバランスが良いので、よく使われている印象があります。
木材以外の素材もあります。中には、プラスチックでできているものや、段ボールで作る段ボールカホンなんてのもあったりしますね。
プラスチックは、木製のカホンに比べて、耐久性や湿度の影響を受けにくいので、どのような状況でも同じコンディションに保ちやすいのが特徴ですね。ただ叩くとめっちゃ痛いのであまりおすすめはしませんw
カホンの演奏方法
カホンってどうやって音がなるの?
中は空洞になっていて、カホンの後ろ、もしくは横にサウンドホールが空いています。
その効果によって、ふくよかな低音を出す事が出来ます。
さらに打面の裏側には、スネアのスナッピーや、ギターの弦などが張ってあり、叩くと"ジャッ"という音が鳴ります。
この二つを組み合わせると、ドラムでいうバスドラとスネアの役割を作ることができますね。
この2音があれば、8ビートや、16ビートなど、主要なリズムは大体作れてしまいます。
カホン最大の魅力と言ってもいいかもしれません。
「カホンの叩き方」
カホンの叩き方にはいくつか種類があります。
基本的には、ベース、トーン、タップなどができれば大体の曲は叩けてしまいます。
・低音の”ベース”
カホンの中心付近より下側を叩きます。
手のひらや、指先だけで叩くことで低音を鳴らすことができます。
・高音の”トーン”
カホンの上部を叩きます。指の付け根から先の指全体で叩きますが、親指は浮かせておきます。浮かせないと高確率で打撲しますw
・アクセントに使う”スラップ”
コンガ などで使うスラップ奏法を応用することができます。トーンの音よりも高音が出るので、ここぞという時のアクセントに持ってこいの奏法ですね。
・ゴーストノートなどに使う”タップ”や”タッチ”
こちらは、トーンのように叩くというよりは、カホンに軽く触れてリズムをとる時に使用します。
左右交互に動かすことが多いので、テンポを感じたり、細かいシェイカーやハイハットの役割なんかを担ったりすることもできます。
カホンによっては、上部左右の角にわざと隙間を作っているものがあり、そこを叩くと”パチン”という独特の音色がなります。
トーンの音よりも高いが、スラップよりもインパクトはないので、ちょっとしたアクセントや、演奏で高低差を付けたい時に使ったりします。
ただ、このチップに関しては、カホンによっては隙間がないものもありますので、購入の際には要注意ですね。
「カホンでどんなリズムが叩けるの?」
カホンのリズムに決まりはないです。
なんと言ってもカホンは手で叩く楽器なので、ドラムのように手足を動かさなくても、リズムが作れるのも、嬉しいですね。
初めての方はもちろん、ドラムや和太鼓など、少しでも打楽器を触ったことのある方なら、すぐに色々なリズムを叩くことができます。
特に、右左交互に叩く奏法 ”オルタネイト" で叩けば、表拍を右、裏拍を左とすることができます。ドラムでは難しい手足のコンビネーション技なんかも、楽に叩けてしまったりもします。
カホンの音は低音、高音の2種類が基本となります。あまり難しいことを考えず、楽しくビートを刻んだりする方があっているかもしれませんね。
もちろんカホン独特のリズムなどもありますが、一般的にはあまり普及してはいないので、
代わりと言うわけではありませんが、どんな音楽にも対応できるのもこの楽器の特徴です。
8ビート、16ビートやボサノバ、またルンバなどのキューバ音楽でも使われたりします。
リズムの作り方は様々な方法があります。ドラムパートの、スネアとバスドラをそのままカホンで叩いてしまうのが一番楽な方法かもしれませんね。
「カホンと組み合わせたら無限大」
他のパーカッションなどを、カホンと組み合わせると、より音楽に幅を広げることができますね。
代表的な物を挙げると、
・スプラッシュ・シンバル(小さい6~12インチ程のシンバル)
・ウィンドチャイム
・シェイカー
・タンバリン
・カバサ
・トライアングル Etc…
この辺のパーカッションを組み合わせることで、アコースティック感が増してきますね。
もちろん、ライドシンバルやハイハットを組み合わせて、ドラムさながらのセットを組んでいる方もいらっしゃいますね。
最近では、カホン 用のリモートペダルも多く発売されていて、カホンをバスドラ代わりに使うパーカッショニストの方も多いです。
さらに、電子パーカッションを組み込んでいる方も多くいらっしゃいます。
特に、ローランド社から発売されているエレクトリックカホンや、ピックアップを内臓されたカホンを使って電子音を混ぜた音色を作ったりもすると、無限大に広がっていきますね。
ここまでいくと、アコースティックとはかけ離れていく気もしますがww
様々なパーカッションを組み込んで、自分だけのセットを作るのも、カホンの魅力の一つだと思います。
ぜひ自分のセットを見つけてみてくださいね。
「まとめ」
今回は、カホンについて触れてきましたがいかがだったでしょうか?
SCRミュージックでは、実際にカホンに触れて演奏体験をすることができます。
カホンに興味を持たれた方は、ぜひ一度体験にお越し下さいね。
初めて楽器を始める方はもちろん。ドラマーの方もぜひ一度はカホンに触れてアンプラグドなライブに挑戦してみてはいかがでしょうか?
カホンの話をもっと詳しく聞きたい方や、レッスンを受けてみたい方は、是非一度SCRミュージックドラム音楽教室にお越しください!!
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最後まで、読んでいただきありがとうございました。